あかね色の時

あの映画がテレビでやるみたい

僕も君もきっと見るんだろうね


帰り道あれほど盛り上がったのに

話を全く覚えていないから


良く動く口と笑うと細くなる目

目に映る仕草だけが脳裏に残ってる


伸びた影に視線を落としがちで

ほとんど顔を見ていないのに


どんよりした雲の下に広がっていた鮮やかな

あかね色の空が君にも見えていたかい


でもあかね色ってどんな色なんだろう

少し陰りのある赤色見ながら考えていた



見上げるわけでもなく舞い込んでくる

眩しくないそんな光を眺めてるんだ


君の目にもその光飛び込んでるだろうか

そして眩しかった時を眺めてるのかい


光増す月が群青の世界に浮かぶ

そんな瞬間も一緒にいれたらよかった


明るさと暗やみの束の間の隙間

僕と君の時間も同じだったのかな


日が落ちた今もなお輝いている鮮やかな

あかね色の空が君にも見えるだろうか


だから君に聞きたいあの時のあかね色は

どんな絵具を混ぜればできあがるんだろうか